干支(えと)は中国の伝統的な暦で、12種の動物が1年ごとに繰り返し現れる12年周期のことを指します。
なぜ12種の動物なのか、その由来をわかりやすく説明します。
この12種の動物は伝説に基づいて選ばれました。
紀元前2600年ごろ、中国の皇帝が動物たちに出会い、それぞれの動物に一年ずつ名前を与えることにしました。
これが干支の始まりです。
なぜ12種なのかにはいくつか説がありますが、代表的なものを紹介します。
12地支の太陰太陽暦
中国の古代暦は太陽暦と太陰暦を組み合わせたものでした。太陽暦が1年を365日で表し、太陰暦が月の満ち欠けに合わせたものです。
12地支(干支)は、これら2つの暦を組み合わせる際に12ヶ月を表すために選ばれたとされています。
五行説
中国の伝統的な思想である「五行説」に基づいています。
この考え方では、木・火・土・金・水の五つの要素が自然界や人間の生活に影響を与えるとされています。
これらの五行が12種の動物と対応し、周期的に変化する概念が取り入れられました。
奇数の調和
12は偶数でも奇数でもあり、3と4の積でもあるため、調和の取れた数字とされています。 この調和を反映して、12種の動物が選ばれたという説もあります。
このように、干支が12種の動物で構成される理由は、中国の歴史的な背景や思想、天文学的な要素などが組み合わさっています。
これによって、12年ごとに異なる動物の年が訪れることで、人々は自分の生まれ年の干支に関連する性格や運勢を楽しんだり、占ったりする文化が育まれました。